ゆくえをみとどける/あらい
る
もうずいぶん ちっぽけで 複雑だった
こなれた泥除けに
こそばゆい星あかりがついていた
気まぐれの
まがりかど、
つ もちかえり
鳥はつねに
むちゅうになって、
つつ かちとる 刻限を
一目散に青い。寒い。
鉤爪は廃材の邂逅を、罪づくりな殺鼠剤を結い上げ
山吹。うらはらへ」
眼球の錠剤では裏ごしだけ見つめているところです
――それはいつもの正解用紙のようなもの――
丈詰めたほつれ目が、どこかへ逃げていったような、
猩猩の腹を裂く」
「詩
角張った流行り病だろう、触手を伸ばす、延ばす
先々は貴腐のときめき。
音沙汰もない男女の交わりから卵がかえるように砂煙があがる
化けの皮を剥いだ、
沢山のイルカを游がせて
摘みとるようにコスモスの首を傾げた、はなのつぼみが
華麗なる半生に変わりますような予感で くるりと、まわる
素は、ガクセイさんが、ありあわせの
おくるみを、持って 引き合わせようとしている
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