ゆくえをみとどける/あらい
片手間な翠だけが顔ぶれを合わせる
種付された回数券で、水切りを追った
一歩間を置いて、はいあがる(奔放な色彩)
泣き叫ぶよう。青花は、化粧箱へ支払われ
脳天気な威嚇が、殺風景な砂礫へと添い寝した
どこかしら ばかばかしい
そうであろうと思い込む
それでも沙の海は、わたしという陳腐な儀式が
手を振り、足を揃え、首をおとし、狡い口を縫いつける
曰く」
シワだらけのシーツにへばりつく 告白を黙って
じいとめをつぶり、
破れた壁の、日々を数えていた
水差しの、せせらぎが
やいの やいの 紫煙をあげるよ」
ぬかるみが足を引っ張る
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)