ゆくえをみとどける/あらい
 
片手間な翠だけが顔ぶれを合わせる
種付された回数券で、水切りを追った
一歩間を置いて、はいあがる(奔放な色彩)
泣き叫ぶよう。青花は、化粧箱へ支払われ
脳天気な威嚇が、殺風景な砂礫へと添い寝した

どこかしら ばかばかしい
そうであろうと思い込む

それでも沙の海は、わたしという陳腐な儀式が
手を振り、足を揃え、首をおとし、狡い口を縫いつける


  曰く」


シワだらけのシーツにへばりつく 告白を黙って
じいとめをつぶり、
破れた壁の、日々を数えていた
水差しの、せせらぎが


  やいの やいの 紫煙をあげるよ」


ぬかるみが足を引っ張る
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