ヨランの挑戦(十一)/
朧月夜
るようにして、言葉を継いだ。
(ここは、俺が話さなければならない。でなければ、全てが失われてしまう)
そう、アイソニアの騎士は思っていたのである。ある種の純情、そしてある種の義憤。
アイソニアの騎士を突き動かしていたのは、そんな止むに止まれぬ衝動だった。
これに関しては、ヨランも口を挟むべきではない、と考える。そして沈黙していた。
「俺は、愛する人を救わなければならない。そのための旅なのだ、ここへと来たのは!」
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