半分は本気です/ゼッケン
 
誰も平凡な運命など持っていない、期待外れなだけだろう
それはなにを期待するかをいつも間違えるだけ
大量生産の人工ダイヤより
ひとつとして同じものはないただの石ころの方が
価値はないけど、たしかに
満足しろとは言わないが、絶望する理由にもならないと思うが
無価値な個性はかえって罰だ

希望を持たないようにしているのは自分の身を守るためで
絶望しているわけではないんです

こすい自己保身と言われようとそうやってぼくらは明るく笑う
蟻じゃない
蟻のように見えるけど
スポットライトの隣にいつも立っている、光のそばはより深い陰になります
それでもステージからは降りない、引き立て
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