灼熱と麻痺と鎮痛/あらい
つまらない端っこでむしり取る 消え入りそうなときは臨みを抱いていた
媚を含んだ目つきで毎日、真紅の略文を いわくつきを授かる銀河と入水する
熱波はうかれでる。まったく不機嫌な山間をまたぐ時期を見計らうように
かるはずみな高度でしょうべんを漏らす 恋するシロホンが、
虹にあたるような 軽やかで激しい、青図が生まれるまえのことだ
奔放な色彩だった/抑揚も拙い鉛であったが
/無鉄砲さが身に沁みて/不足を満たした(あれだ)
メインストリートで哀悼の意を表する 銃弾の悪癖と
発起された緩和に至る作用として 誠実に乾燥していく
隣合わせの北風が、狂い咲いた華を浚った
机上で処理された芙蓉成分が野草の蠱毒を、今更
噛み締めたところで 気が触れたヒトだと微笑えばいい
紡がれた金糸雀の分だけ愛おしいと覆う、なおも、ほどよく力が抜けていく
踏み石に光が溢れた居間うららかに空気に曝す、さそいにのる、軽くお別れを
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