目眩冬扇/あらい
 
<おぼつかない 伽藍とも>
        からだをおり、腫れ物にお知らせ いたします
            計算され尽くした豊穣を地平線が薙ぐ
             ぼんやりと、カナタからの道のりを
             赤い花束をアナタと呼び戻す為にも
     ?(ボウフラ)は日光にあてがうと澱のように沈んでいった
 その暖簾の温い部分が、懐かしい入江の約束を違えるようにと
  香具師(こうぐし)はモラトリアムの乱反射を繰り返し羽ばたくならば
        ひとつとして酔い痴れたら
        ならば、  ひとりとして
        だが。 
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