頓は白い蛇/あらい
にあるニンフに
磔とオルゴールの蓋をノックして探している
お花畑の古びたライブラリーではどうしてか
聳え立つ、夢の痕が消えないのだと
それで掌を透かして、
それで毛羽立った姿を直した
それほどに思い詰めていたであろう
書斎は翠に堕ち 朽ちることない土地を潤し
ひかりの手指が焦がれんばかりの
風が孕んだ種子が、鋒鋩約束を破ったものから
角砂糖口欠片、積み重ね 崩れては縫い合わせた
ホロホロ零れた、カーブが定着する
煙の向こう側は変化が見られないのにきっと
そうだったに違いない、どうにか
一部屋の偽りに埋もれちまった氷雨が今日も
今日とて対価を浴びて、たった一言願えるような
破れた頁は決まったばかりの盲目的大輪を
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