夏が終わる、 十六ミリの破産。/あらい
 
だからふわりと滅びる
青信号らしさを渡る人生のマトリョーシカが囁いた
もうどうにでもな〜れ☆
ストライプの弾力なんて自意識過剰なギロチン
スローモーションに盗聴されたマルチビタミン
あとになって急き立てられる目論見なんて まきびし
みんなパンプキンパイになっちゃう薬物乱用、なんて
深く考えないで、路地裏をウロウロする鈍痛通り
午前0時45分
悪癖の都会から発言が崩れていくパペット人形の
心電図を拝んでいる 砂浜まで、
灰色の電子オルガンを耳に充てる
『夏が終わる、
十六ミリの破産。』
丸見えのドラマの脚本なんて対価を支払うぐらいなら、
もっとうまく諦められる気がする。
少しだけひんやりなウイスキーで水増しする
もう
机上図は未来を写し込んだころでしょうか
脈拍を
胸のうちに鼓動を押し付けた、傾げるだけ
波打ち際から打ち上げ花火をあ・げ・る
最期に
もっとフラットで綻ぶ
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