したたかな、骨。/あらい
 
顔を喪った花が、綿埃の森に、佇むように

みどりは、ふかぶかと ひかりを踊らせていた

空はあかく、地はぬかるみ、その実は浮し

苑を画いた、蛇足は、合わせ目の左を轢いた

終焉の斎、没れる鱗の、陥落した樹海の繁茂とは

おおきなおめめ、モノクロに爆ぜて魅せる

さけすぎたくち、ぬめらせたコトバで抱きとめ

半神半妖の骨格を背に、星々と茂らせ、ざわついた

ポッカリと空く、シミターから頂いた胸に乱れる

エレメントの釦、或いはぬくもりの杓薬、貶めて

かんばせが焼き付けるしろい無垢に、華美を纏わせ

蒼い炎に、一糸もない、雲の意図に影狼を置く

点々と施された、その凍みが重なるように

織り込まれた仮色を、どことなく似ていると呟く

モザイクの斎事に伝わる、蛍光が流布されるあたり
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