トレース/あらい
 

              問答を跡に説く

 長命の或いは、鼻の下の長い感触を度々
 観念したようで、正体を表したものです

牢番は何処か逃げ出したような、佇まいで
     /使い所のない粥を、一匙喰らう
目を開き、鱗が落ちた、心模様を消化する
   /掴みどころのない シリンジの衝撃

   鮮やかなスプレーで上映する、一幕の
   対の声をねじ伏せながら とうとう。

――時間を欠けた、破れやすい一刻を争い――

エラを張る、惚れた腫れたの、喉を潰した
この水の粒を経て、塊上の識者 歌を弾く

        見守るのか、見合わせるのか。
     ただホノオにあたっている
  この、早回しの生活を、ただただ、
貪るような精彩を失いながら
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