まどのそと ほしをひろう/あらい
 
てやる

命令を発する気分は他動詞のまま持久力は積もっていた
砂塵を巻き上げるウインチは短縮授業のウインクのように
立体駐車場の著作権使用料、その弾道は室内に新刊を納めた
孤独のオゾン、ボールを投げても折り返す、類語地点は防がれる
グロテスクオメガ、道化師と遊民の灯籠流しを今年もまた

「あっていきますか」
首を振る 回転が悪い あしもとだけ強固な安らぎを憶え
黄昏だけ世間に受け入れられる幸運があり
明日は我が身とも その陽炎が唄い出す。ぞんざいにも――
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