西脇詩の音楽性/藤原 実
き、ぼくたちの眼前には、なにゆえか、それはしかとさだめがたいが、ともかくバラの花びらがゆれはじめるのである。
言いかえれば、いわゆる連想作用によるイメージの構成がここに行われているわけで、読者がおのれを空しうして、言葉、あるいはイメージを正確にたどってゆきさえすれば、そこに、おのずから、ある強烈な情緒が大波のように渦巻き、高まってくるのである」
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<参考>
以下は「国立国会図書館/図書館・個人送信限定図書」で読むことができます。
西脇順三郎「旅人かえらず」「脳髄の日記」(『西脇順三郎全詩集』筑摩書房)https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1
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