りいんかあねいしょん/あらい
 
歯向かうだけの机上の祖の あのハナは 間が、いいのです。
繊細な表情は独自の速記であり致命的な傷に悩まされる

『あたりちらす/
舌がからまり草木がそよぐからだ/
このよ、迎え入れられ/
漂わせて、微笑む。』

食い違いから湧き出るように繕うのではない
破水する前にはさみを入れ、
目に留まった薄葉をクレヨンで解いた
その硬い部分を、こともなげにモルヒネと嗅がせる

偽造交雑が 泡を立てる、が
誰も気づかず、見ては居ない、疑わずにあれ
信仰に近い雷名も手を擦り、
明日を引き立てる 波紋のように
物質の底意をしきりに手放す玉露を呑み込みながら

罪もないのに理不尽
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