さんぽの日/soft_machine
 
紫陽花の辻で息を吸い吐く

図書館までの三十分

お寺でひと突き

空港ひと廻り三時間

雨ある空で寝覚の床をたたむ

バナナはそこまで育たない

河原に川鵜は動かない

溝におかえりしじみ貝

手足をほうり出したとんかつ

皿の上で

油をたらした

今日はどんな日

添えものな答を壊すのも

決まりきった行為だなんて

知ったふりする唇をふさいで

どちらに向かうのが失敗か

確かめないではいられない

それでも、だから、いいかげん

ただいま、って言いたいよ

窓辺のやかんも

つつまれる雨


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