壺/凪目
知っているから嘘がわかる
悪意と劣情を吸って育った赤ん坊の主食は人の魂
音楽と人間の見分け方
鎧を着込むときの重たくて冷たい感触
弔問客
息吸って
ゆっくりね
裸足で階段を降りていくと暗やみに小さな花畑がある
工夫することを自分に許している
ピロシキ食べたことないと思ってたら名前を知らなかっただけで食べたことあった
紙を触りすぎて指紋が消えた
体験するまでこの機能の実在を存じ上げませんでした
これ以上ないくらい嫌われたほうがこれ以下がないとわかって安心する
屁理屈の花束
人を恐れない鳥を恐れる人
地面だと思っていたものが空だったと気づいた
世界は転覆している
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