八月/
soft_machine
拡がりはどこまで
声する風や
星の重みに
遮られずにいたか
歌は
いつまで
小枝の先っぽで
乾かされているのか
世界を残酷にしてしまうのが
ことばの愚かさのつね
誰もいない公園は
陰のふとさを
見せつけるだけだと
何度さとされても
八月は
静かに近づく
おまえの背中に
氷河を載せて
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