女學生日記 十五/TAT
 
せん
ムシヤクシヤした気持だつたので神輿を見ても少しも面白くなかつた
中池はセミがジイジイ鳴いてゐた
私はその聲を聞きながら「夏だ!」と思ひながらぼんやり水面を見つめてゐた
四時歸る
お風呂へ入つて寢る



五月八日 月曜
天氣 曇
起床 六時二九分
就床 九時三七分

朝礼は教室でした
吉田先生より「サイレンが鳴つてから靜かにする事」「町を歩く時 物を言はないでさつさと歩く事」等の事を注意されました
第二限は理科は園藝でした
お晝休みは飛箱を?習しました
英語がすんでから海仁草を服みました
私が服めなかつたので吉田先生の分のあめ玉までいただいてしまひました
先生のみにくかつたでせう
本當にすみませんでした
七限は五時まで園藝をしました
家に歸つて後 母とお使ひに行つてから??をすまして寢た



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