バッグス師範代の田園工房/自由美学
 
とある復活祭の朝
石臼の歯ぎしりがごりごりと響く工房にて
くるみの近衛兵が殻から脳みそを無造作にえぐり出していた
傍らの国営テレビは再放送のヨダレを垂れ流し
ただぽかんと口を開けたグランマと
しわくちゃの干しイチジクが並んでそれを見ていた
ほどなくしてバッグスバニー登場
熟練の手さばきでクローン羊を次々とほふるバッグスバニー
子供達は一斉に足を踏み鳴らし敬礼する
オーブンから焼けたマフィンの甘い香りが立ち込め
私達はそろってイースターエッグに釘と火薬を詰めるのだ
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