桜が咲く、ある景色/鷲田
桜が咲く暖かくなった日に
望みが一つ消えかけた春の季節
昔より強くなっているかな
明日を歩む一歩の足跡
流れている音楽は
昔聞いていたものと違って
優しいメロディーに代わっている
心の中は思ったよりもしっかりしている
気持ちを伝えたいだとか
悲しみを分かって欲しいとか
僕等は思っていたよりも孤独なのかもしれない
だから自分らしくいられた木曜の夜
桜が少し咲いている雨の日の公園
過去の辛さが溶けていった穏やかな季節
未来はまた来てくれるかな
足跡が消えたこの場所に今を刻む
帰り路の街は何時もより
輝いているように見えた
雨は段々強くなったけど
君との距離は思ったよりも遠くない
愛をどうやって伝えようかとか
辛さを共感して欲しいとか
僕等は思っていたよりも人が好きなのかもしれない
だから自分らしくいられた金曜の夜
太陽の明かりに照らされよう
この週末は二人で、君と
例え今咲いている桜が散っていたとしても
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