purification/mizunomadoka
 

海を寄せつけない断崖絶壁の島
そこに眠る未来確定知性
完璧なスタンドアロン
そこで
明けない夜と開かれた朝が混ざり合おうとしてる
私たちは命に閉じ込められてる

「振り返らずに聞いて」
「彼らがあなたの反物質よ」
「これからどうするの?」
「自壊作用のないあなたが消えるには彼らの命が必要なの」
私は振り返る

「昨夜はちゃんと眠れた?」
「生まれてきた子に爪はあるの?」
「生きてきた時間だけが死に勝る」
「そうではない。武器を下ろすのだ人間よ」
「姉さんの心臓をもらったんだからあなたは一生感謝し続けるべきよ」
「あなたのことが好きよ」「私はそうじゃない!」
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