自由詩「光りの方を目指す」 2022.03.25(金)/田中恭平
いちにち単位で
暮らしている私だ
と
知った
忘却に希望を見いだすよ
忘れわすれて煩わしくはない、
明日も待ち遠しいよ
絶望はもう詠わない
きっと
エゴ―が見せている錯覚だから
世はおもうより
良くも悪くもない
ピアノの
白鍵に
黒鍵
、
ニュートラルに
フラットに
そして少し光りの方を目指す
やあ!
なまあたたかい風だ
春の雨のあとの
なまあたたかい風だ
世界の中心は私だから
私が大丈夫なら大丈夫なんだ
腰は
腰は大丈夫
彼女を抱き上げて
ベッドにドスン!
と
放り込むよ
戻る 編 削 Point(3)