自由詩「朝の詩(うた)」 2022.03.21(月)/田中恭平
 

朝には
忘却している、
昨日にいざこざや喧嘩も
あったとは思うのだけれど
夢の
残滓と共に
ちりぢりとなって
雲として
流れゆく・・・


朝に
騙されていようと
ニコチン依存症から
快方できなくっても
まあ 宜しい 
磨き抜かれた廊下のような
太陽 夜明けの魔法
とかれて、日常に帰ってゆく・・・


私はゆるされているから
私はゆるすものになる方法を知っている
知っている筈なのに
なかなかできない
朝のようには
朝になることができない
しかし
まあ 宜しい

シュレッドチーズを盛った食パンを
トーストして食べよう
冷えるね 寒の戻りだね
元気は 起床を頂点として
そがれてゆくが 
青すぎる空よ
ここからはじめるんだ

 
 
戻る   Point(6)