冬の足元/しょだまさし
 
朝カーテンを開くと
庭が白く化粧していた
年に数回の雪も
大人になれば心躍ることもない
道を歩けば
広がる雪雲は
遠方では地に届いていると
信じられるほどに
低く伸びている
モノトーンのこの季節が
届ける憂鬱を身に受けて
地に足つけて過ごしていれば
春の褒美を与えよう
天がそう諭すかの様だ
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