自由律俳句 2022.02.09(水)/田中恭平
 
 
すること沢山の朝、とりあえずコーヒー

作業着に腕通しゆっくり急ぐ

のらりくらり 光の方へ舵をきる

ひりひりした体をゆっくり起こす

錆びついた刀 としてのわたくし

あたたかに また眠くなる

妻が握るおにぎりが大きい

けさの妻の髪は整っている

すること終えてぼやぼやの頭中を正す

底冷えのへや 底冷えの言葉たち

 
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