自由律俳句 2022.02.08(火) 夕べ/田中恭平
 
忘れたこと思い出そうとするペン握る

朝は足の冷たかったこと 妻の

毎朝トーストの食事は祈りめく

くすり 鍵 財布 スマフォ そして私を持ってゆく

午前はマシン作業することの遊戯めいて

ひとりで食べるおにぎり二個も宜しい

午後はダンボール箱と格闘してふらふら

やっと終業だがスーパーに寄らなければ

スーパーで二百四十円失い物を得た

夕食ステーキでした、食らいつく

ふらっとコンビニへ上等な煙草買った

久しぶりのゼロシュガーコーラちょろっと頂く

ベランダから月が見えません 風ばかり

妻が浴室で立てている音を聞いている

皿洗い終えてすることもなし 妻に感謝

煮え切らないエゴを抑える くすりを服す

精神力です 人間は自らを開拓する

豊かに笑ってまた死に近くなってゆく

とりあえず歯を磨いて目を閉じていよう


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