詩の日めくり 二〇一九年五月一日─三十一日/田中宏輔
 



 ちんちん腋臭というのがあって、ぼくが大阪のゲイサウナの北欧館に通っていたときに遭遇した青年が、そうだった。陰毛のあたりが強烈に臭かった。石垣島の出身らしくて、島では家にカギをかけないんだよって話をしてくれたことを覚えている。かわいらしい顔をしていたので、おしいなと思った。ぼくも彼と同じくらいの20代なかばころの話だ。


二〇一九年五月三十一日 「百年の孤独」


 ラッセルの『インキュバス』再読し終わった。エロス全開の結構はなんというか、えげつないもので、これがベストセラーにもなり映画にもなったのだというのは、ちょっと読者界が甘いかなとも思えた。きょうからの再読は、マルケスの『百年の孤独』。『族長の秋』は3回読んだが、「百年の孤独」は二度目。ただし、1回目は途中でほっぽり出してる可能性がある。きれいに、記憶からなくなっているのだ。読んだ記憶がない。もしかしたら初読の可能性もある。


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