自由律俳句 2022.02.07(月)/田中恭平
 
 
はやく起きて今朝は鬱々がもたげる

夜明けとおく炬燵に身をゆだねる

ひどくむせて砂糖水にまかす

ぼやぼやしつつ時計は無情にすすむ

螺旋階段と感じつつ今日も句作する

リセットばかりではしょうがないけれどリセット

身を案じつつ夜明けの影となっていた

愚痴もなく、小さな身は爆発しそうだ

こころの舟はゆく 春に向かって

わかってもらえないこと旅人に似る

ほうっておかれて身を世にほうりだして

かわいい妻に心底救われている

妻のために今日も肉体労働

歩いて止まって天を仰ぐ


 
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