自由律俳句 2022.01.23(日)/田中恭平
 

気合の入らなさ、寒すぎるのだ

けさは砂糖なしのコーヒー それも宜しい

底冷えのともかく神は試練を与える

妻が起きる キッチンが動き出す

妻に一万円返してへらへらしよう

放りだした昨晩をていねい折り畳む

曇天、感情はひるがえりひるがえり

煙草ぷかぷか 雲になろうと

パンという不思議なものを食べている

 敢えて、定型
病める身のこころ幼に蒲団かな


  
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