自由律俳句 2022.01.22(土) 夕べ/田中恭平
 

一月を含んだ雲が動かない

チキンナゲット齧る、感性が冴える

追い詰められてベランダで煙草喫う

夜が怖くて、でも夕暮れは好きで

ていねいに暮らした日々を箱におさめる

街が眠るころ作戦を立てようぜ

考えないを知らない妻といても幸せ

今宵は湯船を張りわくわくする

ぼうっとしていたら雲になれるかな

今宵も足の指たちにありがとう


一生を仏任せに暮らそうか

煙草やめざるをえないな通帳ながめ


   
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