短歌にも成れない愚かな詩の残骸/TAT
 








はじまりは夜の公園で
同級生とタムロしていて
そして煌々と
自動販売機は虫達を従えながら
少年を挑発するのだった





マイルドセブン
マルボロ
クール
セブンスター
ラッキーストライク














高校の頃は
下校途中に
教師と遭ってしまった時のために
瞬間的に
中指の手技で
遠くの舗道まで
吸っている煙草を弾いて飛ばした

それらの技術を研鑽する事が
仲間内で大いに奨励された








映画館の赤い
ビロード張りの椅子の肘掛けには
みん
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