この町/soft_machine
 
すずめがならぶ電線に
からまる凧を
むかえにゆく篭で
あなたが目ざめる
冬の町

波がよせてきて
泡がはい寄る
沈下橋
壁ごしの沈黙をやぶる
ひとつのくしゃみ
朝日をあびて
落下傘がもえる
雨あがりの町

かたつむり
わたしの指までひとつ
えっちら帰る七日間
そこも今では駐輪場


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