占/あらい
けしかけられた櫛際を、こそぐ、空と水
神聖なものを犯す、淡雪すら膝を折り
草花を束ねた風鈴と、屈んだままの
よどみなく美しい
佗び錆びを蘇生する
あらゆる獣の夕霧
声に出さずににがわらう
華奢で無作法な某
気づかれないよう痕をつけ、冀う
光を発する谷の一番深いところへ
瞼のソコへ かぎりなく回遊したあとは
すべて消え失せる
正=夢
月ニ盃
胸を剥がして桶に漬けた
形見のものだ
ヘドロの千切りひとつで 双葉が出る
願いはきっと叶う気がした
嵐は轟轟と唄い 鳥は喚いている
そとは、雲行きは 善いのであろうか
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