自由律俳句 2021.12.30(木)/田中恭平
 
陽があたたか孤心を照らす

氷を口に入れて陽にとかされる私

再出発こころ得てじっと手をみる

再出発の手ぶらでいく

お年玉用意してしずか座っている

煤逃げ、草の刈りさられた公園

妻の小言もたのしい年末

久々歌をうたって泣いてしまった

よい匂いのリビングから空ばかり見た

風がよろしく、洗濯物の香り


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