自由律俳句 2021.12.28/田中恭平
 
捨てるに捨てていちにち暮れた

聖書よすがにひとを信じる

遅すぎるがお金を愛してみた

ひとひ、ひとひ捲り一年を読みおえそう

もう御茶がない、コップ振っている

風の印象知りたくてベランダに出た

じぶん信じるひとひがあって良い

作業着着たまま詩句書き落とす

年末狭い卓をゴシゴシ拭いた

有給か欠勤か、決して欠勤にして頂く

 
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