嫩葉の眩暈/あらい
五体満足すら呂律が簡単に
まわさないいまの蠱毒も
飲料水よりたやすい常にチューハイ
ストレスの虫食いは小便洩らし
麻痺した愛は間一髪。
希にAIを重ねては空気人形の底を剃る
おひとり様ご案内申し上げます
未知は死ぬほど海岸線で
嘔吐される複数の零はしぶとく
カウンターで躱す睦言とまわる
コンドームから星が耀く
引き上げられた沈没船の
節々をなぞる温床のバイパスへは
図らずも夢か現か。
窮屈な空白はとうに近道を指先確認し
破天荒な塵と誇りばかり、
天井から降らす無機質な悦び
ただただ割に合わない
目論見はそのイマに何を見ているの
怪しからん敵を討つ
ダブるリング、雨あかりのビジョン
圧迫する
空中楼閣でいい
昏い暗いスポットライトを喰らう
蛾侭の鱗粉は
ただネオンサインに隠された殺虫灯の仄めき
いつかきっと鳥籠に召されたし
空想が作り出した名ばかりの怪物に
取り残されては駄目よ
ひとしきり降るささめきの
悪戯盛りの蛞蝓の殻に
梅雨空みたいに涸れた紫陽花
透かした?も微熱になる、
忘れられない夜が明ければ
戻る 編 削 Point(0)