ボストンでは禁止/中田満帆
れが泣いている おれのなかの子供が泣いている 母性はまやかしだ 父性は暴力でしかない 文学は誘拐され、賭博が生き残る かつてあったはずのものを求めて、金魚が歩く 星が瞑目する それがたったひとつの映像 おれの手に残されたプログラムにたったひとつ残されたタイトル 指輪やリボルバー、着せ替え人形と集団志向に陥りながら、蛙のふりをして線路工夫の一団とパーティをボイコットしてしまう
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心臓が発芽した場所をずっと探している モーテル暮らしの鰥夫のおれにできることはそれだけ 部分的にエナメルを使用したボディで、新型車輛が走ってゆく ビッグ・タイムに乗り遅れた一頭のラバが愛する家族を有蓋貨物に閉じ込める ミュートのパツラと、電気椅子の伴奏で池田大作の誕生を祝うカルト野郎が、その頭ごと、セイウチに突っ込む そしてコラールをとともにやつは花壇に移植されてしまう
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