ついったー/soft_machine
 
やわらかく包む結び目のすき間から
ほんのりと匂いくるりんごのまるみ
そんなことば

太陽を溶かした夜を柄杓からグラス
唇から四肢へと移す食卓の綺羅
そんなことば

まな板を叩く音
単調であたたかい
水をきる音、何かが割れる音
純粋で一途な想い、人を恋うる
歌、その憧れや穢れ
孤独の裡に
みずからを癒やす
つめたい指先に

まだ現れていないつぼみの内側で
ふくらむ準備が始まっている
そんなことば


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