業/
あらい
む点状は、座り込む。
忘れかけたさえずりを、ひそかに、
花の種を仕込んで
地を犯していたと口ごもった。
闇雲に薄らぐ障子と玻璃は
暗香炉に寄せてすでに逆さ磨る
、秘は。
円環にくぐらす気泡という
月欠けた域を螺旋状に束ねて、
ひとつき。
以上、
春を漂わせていた。
有り余る蔓草は底に垂れて等しいほどの憧憬、
自らを抱き留めるように、うなるほど
祈りを。
「豊穣」
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