群棲/あらい
 
爪を立ててから、いくばくものこさずに 林を抜ける

台所の靴下にりんごが3こ並べている
生まれる前に焼いて捨てた手紙がある

きみのまえに あるはずだった。mother

赤い尾ひれがやがて
青白く浮かはれるくらいに
水葬に
腹水に 星々と太陽が輝いているよう
以後含まれた ベタ、だったもの

?に埋められたタイムカプセルから
SOSの暗示が開き、薄明に再び黄昏に、霜が降りる

夢の中で
人々は動物にもどり
駆け足の未知は踏み荒らされた未開になる

降り注ぐ声、水ぶくれの指、手のひらのない肉。
再び雨
雫が盤面を(殴られたもの)を虹色に変える
腐った
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