概念とはグラデーション的な実在ではないのか?/朧月夜
 
した計算方法を使用していない、ということに過ぎません。
 0除算を許可する方法としては、1/0=∞で得られる無限大と、2/0=∞で得られる無限大とが異なるものである、という定義を導入しさえすれば、そこに何ら数学的な問題点は生じないと言えます。現代の数学では、無限大には異なる階層の無限大がある、ということは周知のこととなっています。カントールの考案した連続体仮説、というものもその一例です。また、全ての無限大の上に立つ無限大として、「到達不能基数」というものも定義されています。そうした、「限りなく大きな無限大」が存在する数学的な世界としては、「グロタンディークの宇宙」というものが考案されています。
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