たゆみなく/
あらい
こないの星の光、引き続きよろけ
愛染はうまれてからまだ、日が浅く
口先だけを尽き通すという だれもしらない鼻歌。
かなわない短冊に耳を傾け、
十字架に真実味が欠けていく。
減配する読唇術の旅程。緑陰に付き従う
空き地の勢力下で。
年甲斐もなくむげにもできない
ひっそりとすわりこんだいちばんうしろの
此処にはまだ待ち人は現れず、
野花は、永遠に枯れないと想った。
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