青開透詩/あらい
 
真水に白線を正して、記憶が薄まるのを待つ
どうせ影は伸びて滲む
こたえは ひとつでなく
深層に寄せた若気も廃れ
丸裸の木の葉に、踏みしめて道とする。
しかし
ふくれている、あまざらしのさくらいろ
ふくら雀のだるま 並ばれて また。
左様ならと
青い空はまだ開かれていた
映し出されるのは鏡模様であっても
ひとつ伸びをした、だけで
ああだこうだ、煩いもの
今に、好きに生きれるのか
平坦な迷路を遊歩道に見る
ただ凪ぐための墓標を作り出す
羊水に辿り着くのだと、ひとみを細めて
さきに とまっている 彼方を想った。
最期は見得ないのだから
どうでもいいかと、掻き抱く、
ガラクタの残骸と、旨にしまい、
無防備な慰めは繭の中で寄り添っている。
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