懐古、同室の手記/あらい
延びていた千鳥足でいつまでも追い続けることが
いつか
死因を織り込むように、
ボクらはしらずしらずのみちを、水平線に浮かべて。
らくに叶う
それは黄昏時
祝砲からなだれた水引まで 隣り合う窓際で
硝子戸に映し出され。呼び出された長雨と
吹き流しの浅知恵をうるう年に仕送りする
まるで青天井から夜嵐まで
春の息吹として思いめぐらすときに
何もかもやはり絆されていた
脳が麻痺して終い、余燼がくすぶる
雰囲気だけの四季を主として
取り上げられるのを待っている
主体性のない眼差し
春を思わせる陽気に、もう後戻りできない。
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