薄墓詩/
あらい
ぶ
私の夜はただ冷たかったのだと
萌葱色の循環を追って、
黄昏の紳士たちとともに
その?に留まっていた
幻惑の
蝶は、
無事に羽化したようで
浪人は病葉に語りかけ、悠々と 沙羅を浸した。
自由になった燐光は点々と消え 季節は移りゆく
どうせ崩れてしまう道端の雪の花をこの掌に
捕ま
えた
まま
それでは
あなたはどこからきたのか
、
というところで
「はっとしたのだ。」と
、目が醒める
戻る
編
削
Point
(3)