絆創膏/
ミナト 螢
ずっとずっと
ひとりで泣いて
そのうち
呼吸の内側で
ふやけた答えを
そっと剥がすまで
悩まなくちゃならない
正しくなくても
残る傷跡は
時間を結んで
赤く滲んだ心を
外の世界へと
連れ出すために
爪を立てて
柔らかい
扉を叩いた
目の前にある
月の傾きを
黙らせたくて
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