7人の小人たち/宮前のん
となります。
ビタミンDはイワシの頭なぞに多く含まれますが、実はこれがまた厄介なやつで、
肝臓で代謝され腎臓で代謝され皮膚で紫外線に当たらなければ活動しないのです、
つまりスイッチがオンにならない。
逆に言うと、肝臓か腎臓が悪いか、あるいは日光に当たる時間が少なければ、
ビタミンDは活性化されず、従ってカルシウムは吸収されず、骨は成長しません。
それを知って初めて気が付いたのです、あの7人の小人たちはビタミンD活性化
障害という病気なのだと。
7人の小人たちは職業として宝石掘りをしていました。
だから当然、若い時から一日中穴ぐらの中にいて、日光を浴びずに生活していたのです。
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