薄弱華恋/
あらい
また逢うときまで あなたの手で
白樺の傍でそっと包まれた蕾。
とっておきの焔を、
きっと摘み取って 欲しいから、
微笑んだままで
とびきりオシャレをして
この深淵にお別れをしたいのです。
次に扉を逢いたら、
眩しかろうね。
そう、
真っ白い日傘の気がむくまま
ベロアのうみ 臙脂のリボンが剥れても
身体中を束縛している、
未だ
カサついた節くれ。
潤んだ慧眼で 磔にしていた、
お人形には なれなかったの
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