苑、luminosity/あらい
 
燐として仄めく 
終幕のスパンコールと一緒に、
ひかりかがやく過去へ 
あなたもほら 虹彩離陸。
永遠に消えない瞳孔が開き、
夜光雲を吸収する 
見通し、
わたしを と のせた鳳翼で 
火加減の 箇条書きの瑕を割り当て 
一から、
ぎらぎらカウントする、
あんばい、
ぬらりとした照り返しに 
適度に 透写される影が 
どこまでも 鋭く 
ついてくる、
私を支える 易しいできごと。
おおみだしに連ねる 
雷雲等級 
今に 

常夜灯の残映時間は、ひとりじゃないらしいので。
     夜空を裂いた可視光が 自分を置いて、
    慈悲や智慧を浮かび上がらせ
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