自由律俳句「食べられる退屈」(136)/遊羽
 
 止まらぬ波濤をたゞ眺めるだけの午後

 チンドン屋去って深く溜息

 木槿の蕾揃って何念じている

 紅い花散るまでのすべて見届け

 一度渡れば帰れそうにない橋の前

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