自由律俳句「食べられる退屈」(135)/遊羽
 
 汲み取り便所に何を落としたのだ

 翼の記憶蘇るだけ重く重いだけ動けず

 彼岸過ぎ河馬のように水飲む

 見上げた空の青さに味噌汁の香り

 陽が昇り苔の壁に蝸牛の足跡光る

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